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橈骨神経麻痺

【橈骨神経麻痺とは?】

 

橈骨神経は上腕骨の後面を上内方から下外方へ螺旋状に下降し、浅枝(感覚枝)と深枝(運動枝)に分岐し、深枝は回外筋の浅層と深層の間を走る橈骨神経溝内にあり、上腕骨に密着して走行しているため損傷しやすくなります。

 

 

 

 

 

 

 

【症状】

 

上腕外側部での麻痺は高位麻痺とも呼ばれ、手関節、手指MP関節、母指の伸展、外転が不能となり下垂手となります。
手の橈背側(特に母指、示指の指間部)に痺れ、知覚障害が出ます。

 

 

 

 

 

 

 

【原因】

 

上腕骨の骨幹部骨折や上腕骨顆上骨折時の受傷時の一時的損傷と整復時に損傷したり治療中に仮骨によって圧迫されて損傷する二次的損傷があります。

 

 

①開放性損傷

刃物、ガラスによる切断、開放創などの切創によって受傷する場合です。

挫滅創に合併した場合は、創の汚染や神経の挫滅のため神経の補修が必要なこともあります。

 

 

 

②閉鎖性損傷

上腕骨骨幹部骨折に伴う骨片の圧迫によって麻痺が起こったり、骨折の徒手整復時に骨折部に挟み込まれて麻痺を起こす場合があります。

 

 

 

その他上腕部の注射によって麻痺を起こす場合や、睡眠時の姿勢(上腕外側を圧迫したまま熟睡)によって圧迫される場合もあります。

腕枕をして寝た相手の頭による圧迫(ハネムーン症候群やサタデーナイト症候群)が有名ですが、実際は橈骨神経は上腕の外側を走行していますので腕枕による損傷はあまりなく、硬い床や肘掛け、ポールなどで圧迫されて起こることが多いです。

15分ぐらいの短時間でも発症しますので、上腕外側の圧迫には注意が必要です。

症状一覧

私たちの思い

                               

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