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【顎関節症とは？】

「顎関節症」とは顎関節を構成する骨、筋肉、関節円板、靭帯などの異常によって起こります。

２人に１人は顎関節症であるといわれているほど患者数の多い疾患です。

発症には男女差はないですが、特に女性（若年～中年）が症状に苦しんでいます。

原因や症状によってⅠ～Ⅳ型に分類されます。

【症状】

顎関節症の代表的な症状として、以下の３つがあります。

・顎関節の痛み（：顎関節痛）

・口を開ける時の痛み（：開口障害）

・顎を動かした際に音がする（：顎関節雑音）

【原因と分類】

・Ⅰ型（咀嚼筋痛障害）・・・顎関節周囲の筋肉（咬筋や側頭筋など）の使い過ぎによる筋肉痛。側頭部の頭痛を併発することもある。

・Ⅱ型（顎関節痛障害）・・・顎関節の靭帯の異常。無理な開口や固いものの食べ過ぎ、歯ぎしりや食いしばりによって起こります。

・Ⅲ型（顎関節円板障害）・・・顎関節の関節円板の異常。関節円板の位置がズレているため、顎を動かした際に「関節雑音」を伴います。

※関節円板とは、数か所の関節に存在する線維性の組織。関節内のクッションのような役割を果たしている。

・Ⅳ型（変形性顎関節症）・・・関節を構成する骨の変形によるもの。

【病院での診断・治療】

問診、触診、X線（レントゲン）検査によって診断します。必要な場合はMRI検査を行うこともあります。

顎関節症は緊張した筋肉のマッサージ、固い食べ物はなるべく避ける、口を大きく開けないでいいように小さめにカットする、あくびをなるべく避けるなどのセルフケアが重要です。

歯科医院では一般的にマウスピース治療も行われます。