【鵞足炎とは】

膝から5cmほど下がった脛の内側に、縫工筋、薄筋、半腱様筋の３つの筋肉が同じ場所に付着しており、鵞足と言われ、運動などの使い過ぎなどにより炎症が起こる症状を鵞足炎と言います。若年層では主にストレッチ不足による過度な運動によるものが多く、筋力が低下した高齢者でも発症しやすい症状です。

【症状】

運動後鵞足が痛む、鵞足を押すと痛みが強いなどがあり、症状が悪化してくると歩くだけでも痛みが発症したり、熱感や腫れを伴います。

また、高齢者の方は階段昇降等で痛みが強く出る場合が多い。

【原因】

鵞足炎は膝の屈曲、膝を捻るような動作が多い場合に発生しやすく、主にオーバーユース（使い過ぎ）により発症します。特に身体が硬い方は注意が必要。

高齢者の場合、Ｏ脚や悪い歩き方を継続的に行うことにより発症が見られます。

下記が要因となりやすい例です。

◉運動する際のフォームが不適切

◉ストレッチ不足

◉Ｏ脚

◉歩き方のフォームが悪い

【治療】

主な治療方法は保存療法で、他ストレッチ指導を行う。

運動後アイシング、ストレッチ（運動前後）

炎症は自体は安静が一番治りが早いが、運動を行いながら治療をする場合、運動後は必ずアイシングを行い、運動の前後でストレッチを行う。

高齢者の場合も保存療法がメインであるが、歩き方の指導をメインで行う。痛みが強く、歩けないほどの場合は痛み止め等を処方されることが多い。

【予後】

鵞足炎は前述の通り、オーバーユースで発症し、再発しやすい症状になります。

痛みがとれた後もストレッチ辞めずに、定期的に行うことが完治に繋がります。